会社を強くするリーダーやマネージャーとは

会社の中で役割を定義することは大事なことです。

「営業(現場)で結果を出したから」で役職をつける、ということは一般的です。

だた、それはプレイヤーとして優れていたからというだけで、与えた役職の役割とは別のものです。
プレイヤーとして優秀だからといって、役職者として優秀かは全く別の話です。

今回は、リーダー(社長)・マネージャー(管理職)・プレイヤー(一般社員)について書きます。

リーダーとマネージャーの違い

リーダーとは、未来の目標に対して会社を動かす人です。

どの方向に向かうのか、どの道を行くのか。それを決める役割を指します。社員20人以下の企業では、社長となります。

一方、マネージャーとは、リーダーが決めた方向に対して会社を動かす人のことです。
決められた方向や決められた道に対して、どうやって進むのか、どんなスピードで進むのか、ということを決める役割があります。

これらはどちらかの役割を果たす力があればいいわけではなく、どちらもできるようになることが理想です。

リーダーの条件とは

社長の仕事は判断すること、決断することだと言われています。
ハーバードビジネスレビューによれば、決断できる社長となかなか決断できない社長では業績に14倍もの差が生まれているそうです。

ここでは、社員との関係においての条件を書きます。

良いリーダーとは、人気のある人ではありません。人望がある人です。
人気があるのは良いのですが、社員や部下が信頼したり尊敬することとイコールではありません。

社員や部下からの人気を気にするのではなく、社員や部下を成長させることができる。
これがリーダーの条件となります。

なぜ、そんなリーダーについていくのか。

それは、この人についていけば自分が成長できる、成長させてもらえると思うからです。
より遠くまで行きたい、行こうとするのであれば、人の力が必要です。
そうなると、人が集まるリーダーになる必要があります。

その点からみても、やはりリーダーは人望があることが条件、と言えます。

マネージャーの条件とは

「リーダーとマネージャーの違い」でも書いたように、マネージャーとは、リーダーが決めた方向に対して会社を動かす人のことです。

決められた方向や決められた道に対して、どうやって進むのか、どんなスピードで進むのか、ということを決める役割があります。

そうなると、大前提として、リーダーが決めたことに対してどう振舞うかが問われる、ということです。

リーダーの決めたことに納得がいかないのであれば、リーダーに意見具申をして、社長の想いや考えとすり合わせる必要があります。

つまり、リーダーが示した方向に対して

「社長はああ言っているけど、オレは反対したんだ」
「君たち(一般社員)の気持ちはわかるけど、社長がああ言ってるから仕方ないよ」

というマネージャーは、マネージャー失格です。これは、人気取り、言い方を変えれば保身です。
社員が少ない会社でこんなことが発生していると、推進力が大きく低下します。

そうではなくて、プレイヤーにリーダーの想いや考えを伝える、プレイヤーの不満や不安に共感は示しても迎合はしない、という胆力がマネージャーの条件ということになります。

そして、こんなマネージャーを作ることが、リーダーの仕事でもあります。

社員・部下を通じて目標を達成するために必要なこと

会社は何のためにあるのか。それは、お客さまに喜んでもらうためです。
リーダーは人を通じてそれを達成させるのです。

部下の仕事の価値を高め、高いレベルでゴールを目指すチームを作るために、チームの力を最大化する必要があります。そのためには、社員や部下の成長が必要不可欠です。

そうなると、リーダーが進むべき方向を決めなかったり、決めたもののそれを言葉にできない・しきれないと、マネージャーや社員はどう行動すればよいかがわかりません。

マネージャーは社長の判断や決断、それに対する想いや考えを理解しないと、プレイヤーはバラバラの考えに基づき、バラバラな行動をとってしまいます。

そうではなくて、リーダーやマネージャーがその役割をしっかりと果たし、部下を成長させること=部下を幸せにすることと考え、成長実感を部下に感じさせることで、会社としてしっかりとゴールに向かっていくことができるようになります。

おわりに

今回はリーダーとマネージャーの基本的な役割について書きました。

現実問題として、社員20人以下の会社では社長がリーダーとマネージャーを兼ねていることが多いと思います。プレイヤーの役割も兼ねていることもあるでしょう。

会社が成長するには、社長=リーダーという状態を作ることが必要です。その体制にしていくためには、それぞれの役割がどういったものなのかを理解することが大事です。なぜなら、そこが固まっていないと良い体制をつくることができないからです。

逆にいえば、役割を理解したり、しっかり設定することで、次の成長のために必要な体制がどういったものなのか、どういった役割で何を求めればよいのかが分かってきます。

社員が成長する。社員の成長によって、社長が自分で決めた目標に会社が進んでいく。そんな会社にするリーダーやマネージャーのいる会社には、きっと人が集まってくると思います。

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